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「歴史形成命令」と「原始福音」

★キリスト者が創世記の啓示を通して聴き取ることは多々ありますが、今朝は「人生の二つの焦点」についてお伝えしたいと思います。★人生の第一の焦点は、この御言葉です。(創1:28)神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」。この御言葉は、「文化形成命令」とか「歴史形成命令」と呼ばれるもので、主なる神様が人間に対して被造世界を管理する使命を与えられたと解釈されています。このことを平易に言えば、「私の人生の意味は何か?」という問いに対する答です。★人生の第二の焦点は、この御言葉です。(創3:15)わたしは恨みをおく、おまえと女とのあいだに、おまえのすえと女のすえとの間に。彼はおまえのかしらを砕き、おまえは彼のかかとを砕くであろう」。この御言葉は、「原始福音」と呼ばれるもので、人間の代表であったアダムが創造主の言葉(アダム契約)に違反し、「全人類は、救い主を必要とする存在になった」ということです。このことを平易に言えば、「人生はなぜこんなにも人生を狂わせる要素で満ちているのか?」という問いに対する答です。★啓示の順序から言えば「歴史形成命令」の方が「原始福音」よりも大きな枠組みです。この意味で「歴史形成命令」そのものは「救い」とは直接関係していません。しかし、啓示の内容から言えば「原始福音」を無視して「歴史形成命令」を果たす場合、人間は創造主の御旨に沿った歴史を形成することができません。それだけではありません。やがて到来する終末の時、せっかく造り上げた歴史の舞台から降ろされてしまうことになるのです。
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