牧師のページ

静けさの中に身を置くことで聞こえてくるもの

★今朝は、マザーの言葉を聞きます。

私たちは神を見いだす必要があります。
神を、騒がしく落ちつきのないところで
見いだすことはできません。
神は静けさの友なのです。
自然をご覧なさい。
本や花、そして草は静かに成長Lてぃきます。
星や月や太陽をご覧なさい。
なんと静かに動いているのでしょう。
沈黙の祈りのうちに
多くを受ければ受けるほど、
私たちの活動においてもっと
多くを与えることができるのです。

★「神は静けさの友なのです」という言葉に、マザーのメッセージを思いました。確かに、被造世界は騒ぎ立てることなく黙々と時を刻んでいます。★忙しく動き回っているだけでは目標を見失いかねません。一旦立ち止まり、静けさの中に身を置くことによって、方向指示器の確認が取れるのだと思いました。

心の照準を何処に置くのか

★今朝は、伝道者パウロの言葉を確認します。(01)兄弟たちよ。わたしが以前あなたがたに伝えた福音、あなたがたが受けいれ、それによって立ってきたあの福音を、思い起してもらいたい。(02)もしあなたがたが、いたずらに信じないで、わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば、この福音によって救われるのである。★ここでパウロは「わたしが以前あなたがたに伝えた福音」と語っています。この福音は、パウロ書簡の中に記されています。ですから「あの福音を思い起してもらいたい」と語られていますが、私たちはその福音をパウロ書簡から、確認することができます。★またパウロは「わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば、この福音によって救われるのである」と語っています。「わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば」との言葉から、福音と呼ばれつつも、パウロが宣べ伝えた通りではない別ものの教えが登場してきていると推察されます。もちろん、そのまがいものの福音では「救われない」のです。★説教者を「福音を取り扱う者」と呼ぶなら、パウロの言葉はまず、説教者の務めの重さを伝えます。と同時に、福音を聴く者達もまた、このパウロの言葉をないがしろにはできません。パウロの語った福音が届けられているにもかかわらず、自らがその福音を歪めてしまう傾向を持つからです。まさにその時、信仰が無意味になってしまうのです。★聴く、理解するという単純とも思える働きの中に罪が容易に入り込みます。主イェスをいつも思うこと。聖霊の働きをいつも願うこと。この勧告に心の照準の置き所を思います。

東京ティラナスホールが目指していたもの

★2015年6月6日(土)の午後2時から4時、お茶の水クリスチャンセンター8階チャペルで、東京ティラナスホール主催のオープンセミナー(講演会)が実施されました。この講演会は、東京ティラナスホールの卒ホール生達を中心にして企画され実行されたものです。講演の主題は「もう一歩先の豊かな職業人生のために―世界大の視野から見つめ直す―」。講師は片山信彦氏(ワールド・ビジョン・ジャパン事務局長)で、ホールのOBであります。★歴史をひも解けば1959年7月1日、今の西東京市東伏見6-2-30に、四畳半の部屋を7つ持つ木造バラック二階建ての学生寮が完成しました。6部屋を2人部屋として使用して12人の大学生が入れました。★紆余曲折を経て到達したのが「四本柱」と呼ばれる次の活動です。①週三回(火、金、日)の早朝デボーション②週一回(火)二時間のレイマンスクール③週三時間の運動④夏休みには夏期伝道旅行(一週間)に参加する。この活動が目指していたのは、コーウィン先生の言葉によれば「良心の自由によって行動できる人格」。今で言えば「自立した人格」となるでしょうか。最終的に目指しているのは、大学での学業を忠実に修め、日本のキリスト教会を堅実に支えるレイマン(教職者ではない信徒)の育成です。これは今でも変わりません。★「主にあって共に生きる若者たち─東京テイラナスホール物語─」が出版されたのが、2012年7月16日。最初の活動開始から53年後。それから3年を経て56年後の昨日、東京ティラナスホール主催の講演会が実施されたのです。今の大卒者たちは自立しているのか?もちろんこの問いに対する答えは、一人一人の人格に問いかけなければなりません。しかし、卒ホール生達の今を見る時、コーウィン先生ご夫妻の始められたティラナスホールの働きが、その働きの最初から、人格の自立を、それもキリスト教信仰を土台にした自立を目指していた働きであったことを、卒ホール生達の結んでいる実によって知ることができます。
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