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三職を兼務される救い主イエス

★ご存じの方々も多いと思いますが、ヨナ書に登場します預言者ヨナは、預言をする相手の救いを心から願っていたとは思えません。★主なる神様が遣わされる預言者を全て調べたわけではありませんが、イザヤであれエレミヤであれ、極めて共感力が豊かな預言者であるように推察されます。つまり主なる神様に撃たれる相手に対して、少なからず、傷みの心を動かすのです。★ところが、ヨナにあっては、最後まで、自分に託された預言の言葉が成就するかどうかに意識の関心があるのです。悔い改めたニネベの人達に対して、主なる神様が裁きを取りやめた事に対しても腹を立てるのです。「ヨナはこれを非常に不快として、激しく怒り、主に祈って言った、『主よ、わたしがなお国におりました時、この事を申したではありませんか。それでこそわたしは、急いでタルシシにのがれようとしたのです。なぜなら、わたしはあなたが恵み深い神、あわれみあり、怒ることおそく、いつくしみ豊かで、災を思いかえされることを、知っていたからです。』聞いての通りです。ヨナには主なる神様が憐れみ深いことが不満なのです。★そこで思わされるのが主イエスという御方が三職を兼務する救い主であることです。預言者としての主イエスは間違いなく裁きの言葉を語られますが、そこには憐れみの姿が同時に現れているのです。そこに大祭司としての主イエスの姿があります。

「天と地を造られた主」との完全なる和解

★わたしは山にむかって目をあげる。
 わが助けは、どこから来るであろうか。
わが助けは、天と地を造られた主から来る。
主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。あなたを守る者はまどろむことがない。
見よ、イスラエルを守る者はまどろむこともなく、眠ることもない。
主はあなたを守る者、主はあなたの右の手をおおう陰である。
昼は太陽があなたを撃つことなく、夜は月があなたを撃つことはない。
主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、またあなたの命を守られる。
主は今からとこしえに至るまで、あなたの出ると入るとを守られるであろう。                       (詩篇121篇)
★ご存知のように、クリスチャン新聞6月6日号第9面に、コーウィン先生私訳による「人生を変える男」が紹介され、「神」ではなく「創造主」と訳されていることも伝えられている。この視点が即座に定着するかどうかは別として、この視点は、平板な言葉ではあるが、私たちの信ずる神が“とてつもなく大きな神”であることを教えてくれる。★詩篇121篇の作者は「わが助けは、天と地を造られた主から来る」と語り、「天と地を造られた主」が自分自身を守ってくださることを詩っている。デボーションタイムの話題として語らせていただくなら、静かに、深くはあっても、平安と喜びが沸き上がるまで、主イエスの十字架と復活により、「天と地を造られた主」と自分とが、確実かつ完全に和解している事実を黙想してみよう。
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