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自分を見て賢いと思ってはならない

★今日は箴言第3章から読みとる帝王学その三です。(07)自分を見て賢いと思ってはならない、主を恐れて、悪を離れよ。(08)そうすれば、あなたの身を健やかにし、あなたの骨に元気を与える。★「自分を見て賢いと思ってはならない」という勧告の次に「主を恐れて、悪を離れよ」という勧告が続いています。ここから推察しますと、「自分は賢いから大丈夫」即ち「この程度の悪なら、いざとなれば、十分歯止めがかけられるから大丈夫」という傲慢な思いの下、ちょっとした悪に手を染める王の姿を連想します。しかし、悪というものは大変魅力的なのものでありまして、知らず知らずのうちに、歯止めがかけられないほどの大きさに膨れ上がるものなのです。★「自分は賢いから大丈夫」という油断が、結局は自分を窮地に追い込んで行くのです。場合によっては破滅でさえあります。まさに、王たるもの「自分を見て賢いと思ってはならない」のです。★加えて、人間の心とは正直なものです。人間の心は、自分自身が「悪に手を染めている」ことを知っています。それゆえに、身体全体が、明るく伸び伸びと生きるための力を生み出せません。★もうお分かりのことと思います。この箴言は、一国の王に限られた事ではありません。私達一人一人の生き方に対しても、そのまま適用できます。悪に手を染めている自分に気付いたら、その時点で、悔い改めることです。「わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる。」悔い改めときよめの繰り返しが、キリスト者の歩みを精練します。
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