牧師のページ

縦(神と私)の関係

★今朝は、主イエスの語られた言葉と日本人の宗教感覚を考えたいと思います。キリスト者であれば良く知っている主イエスの語られた言葉がこれです。
(14)あなたがたは、世の光である。山の上にある町は隠れることができない。
(15)また、あかりをつけて、それを枡の下におく者はいない。むしろ燭台の上において、家の中のすべてのものを照させるのである。
(16)そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。
★キリスト者は、恐らく、御言葉に従い、御言葉に生きることを願い、主イエスに倣う生き方を目指します。そうしますと、ほとんどの場合、日本人の多くはキリスト者そのものを褒めてくださいます。もちろん、キリスト者は、人に褒めてもらうことを目指して主イエスに倣う生き方をしているのではありません。にもかかわらず、「天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」という結末になることはまれなのです。もちろんそれ自体が悪いわけではありません。そうなのですけれども、キリスト者自身は、おさまりの悪い思いをします。どうしてなのでしょうか?★「赤信号皆で渡れば怖くない」という言葉が日本人の生き方の土台にあるとしたら、人生を計る物差しが常に「横(人間相互)の関係」なのだな、と思えてきます。逆に言えば、「縦(神と私)の関係」を意識することはとても希なことだとなります。人生を計る物差しが「縦の関係」なのだということを、長い年月をかけて地道にお伝えすることが、キリスト教会の証しの姿なのかと強く思わされます。
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