「一般恩恵」と「特別恩恵」
04/03/18 00:00
★私たちの教会では「天国と神の国は違います」という言葉を牧師の口から聞くことが多くあります。あるいは、「私たちの生きているこの世界は完成を目指している」とか「歴史が完成する時、神の国が登場する」という類いの言葉も聞きます。★マタイ5:43~45にこう記されています。「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。」★この最後の言葉「天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである」は、キリスト教の専門用語で「一般恩恵(一般的な恵み)」と言います。★この言葉が伝えているのは、主なる神様による「一般的な恵み」は、キリスト教を否定したり、キリスト者を迫害する者達の上にも臨むということです。大変乱暴な言い方になりますが、主なる神様がそのようになさる最も中心的な理由は、恐らく、主なる神様ご自身が開始された創造の御業を完成に至らせる為に、主なる神様は「存在を与えられた被造物の全て」を摂理的にお用いになられるからです。★このように考えますと、主なる神様が願っておられるのは、私達罪人が、「一般的な恵み」の中に生かされている間に、「主イェスによって罪を贖われ、神の国に復活する」という「特別恩恵(特別な恵み)」を受け取ることなのだと強く思わされます。