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「サタンの誘惑」についての考え方と実践

★心理学の知見として「投影」というメカニズムがあります。1つの例で言えば、気にさわる相手の欠点が、実は自分の欠点を相手に投影し、相手の欠点と決めつける姿勢です。★もちろん断定的に述べることは出来ませんが、「サタンの誘惑に注意しなさい」という言葉も「投影」的に考え、対応した方が良い場合があります。★どういうことか説明するために、まずは主イェスの教えです。
(15)すべて外から人の中にはいって、人をけがしうるものはない。かえって、人の中から出てくるものが、人をけがすのである。(19)それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」(中略)(20)さらに言われた、「人から出て来るもの、それが人をけがすのである。(21)すなわち内部から、人の心の中から、悪い思いが出て来る。不品行、盗み、殺人、(22)姦淫、貪欲、邪悪、欺き、好色、妬み、誹り、高慢、愚痴。(23)これらの悪はすべて内部から出てきて、人をけがすのである」。
★この教えからわかりますように、「不品行、盗み、殺人、姦淫、貪欲、邪悪、欺き、好色、妬み、誹り、高慢、愚痴」は既に私たちの「心の内にある」のです。外側からサタンが「これらの悪」をちらつかせて、私たちに受け取らさせようと誘惑するのではないのです。★今日のこの視点で言えば、自らの「心の内にある悪」を「投影」的に「サタンの誘惑」とすり替え「誘惑に陥らないように」と祈るよりは、自らの「心の内にある悪」を自覚し「これが私です。この悪を、私が実行しないように助けてください」と神の前に祈ることが、より実際的なのだと教えられます。地道に祈り続けましょう
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