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長寿の秘訣としての忠実な労働

★今日は箴言第10章1節~5節です。(1)知恵ある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみとなる。この1節から理解されることは、これから述べられる箴言(知恵)が十戒の第五戒である「あなたの父と母を敬え」を目指しているということです。しかも、この第五戒には「これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである」とあり、間違いなく長寿の祝福が語られています。★それならば、この約束は自動的な祝福なのでしょうか。そのような問いを持ちつつ2節を読みますと、こうあります。(2)不義の宝は益なく、正義は人を救い出して、死を免れさせる。(3)主は正しい人を飢えさせず、悪しき者の欲望をくじかれる。読んでの通りですが、長寿の祝福を享受するためには、約束の地で“正義”を生きることが求められています。★もう一つの事柄はこれです。(4)手を動かすことを怠る者は貧しくなり、勤め働く者の手は富を得る。(5)夏のうちに集める者は賢い子であり、刈入れの時に眠る者は恥をきたらせる子である。ここでは、ヘブル的な修辞法であるキアスムスが用いられています。A-B-B'-A'の形です。「手を動かすことを怠る者」と「刈入れの時に眠る者」がペアで、「勤め働く者」と「夏のうちに集める者」がペアです。もちろんこの場合、強調されるのは挟まれている中央のペアです。★私の理解では、「勤め働き、夏のうちに集める」とは、過酷な労働もいとわずにコツコツと忠実に責任を果す姿に読めます。与えられた仕事であれ、主体的な仕事であれ、不義を行わず、忠実に手を動かすことを止めなければ、刈り入れ時にちゃんと刈り入れることができ、長寿を得るということでしょう。
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