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キリスト者は信仰によって人生の諸問題に対する「統一性」の視点を得ている

★「物事を立体的に見るためには複数の視野が必要である」と良く言われます。これは数学的な視点から転用して考えるとよくわかります。一次元が直線であり、二次元で平面となり、三次元が立体です。★これを言い換えれば「多様性」となります。この「多様性」を「人生」に当てはめれば、人間の「人生」は、一面的な要素だけで成り立っているわけではなく多様な面があるわけです。★しかし、ここからがちょっと分かりにくいのですが、語りますと、多様な人生の局面を持ちつつ「私」という存在は「一人(一つ)である」という点です。つまり、「私」という人間は「多様な局面」を持ちつつも「一人(一つ)である」なのです。これを「多様性」に対して「統一性」と言います。★この視点を受け入れていただきますと、私たちの人生に生じてくる諸問題は、「より私の多様性」に関係しているのか、それとも「より私の統一性」に関係しているのか、となります。★「病気」を例に上げますと、「病気」そのものは、人間の「肉体性」に関係していますから、第一義的には「より私の多様性」に関係しています。ですが「病気」のために「労働できない」というように私の持つ多様な他の局面に影響が波及して行きます。その結果「私」という「統一性」が危機に瀕することになります。★この危機の中で、私たちがどう行動するのか?この時「病気を治す(多様性の課題)」ということに焦点を当てることも出来ますし、そもそも「私」が「生きている」ことに「どういう意味があるのか?(統一性の課題)」と動き出すことも出来ます。★キリスト者が幸いなのは、信仰によって「私は創造主により“神のかたちに”創造された存在である」という「統一性」の答えを得ていることです。
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