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神の口から出る一つ一つの言

★心理学の本を読みますと、「人が生きるために必要なのは愛されることだ」という言葉に出会います。これは間違いなく真理でありまして、心理学の一つの実験から「愛されることがないと赤ちゃんの成長が著しく疎外される」ことが分かっています。★次に、主イェスが悪魔の試みを受けられた時のことを取り上ます。(03)すると試みる者がきて言った、「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」。(04)イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』と書いてある」。★主イェスは、主なる神様の言葉によって、悪魔に答えなければなりませんでしたから、申命記から主なる神様の言葉を用いました。この言葉から、人は「神の口から出る一つ一つの言で生きる」となります。★今度は、主イェスと律法学者との問答です。(37)イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。(38)これがいちばん大切な、第一のいましめである。(39)第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。(40)これらの二つのいましめに、律法全体と預言者とが、かかっている」。★乱暴かもしれませんが、「律法全体と預言者」とが「神の口から出る一つ一つの言」であると言えます。そうしますと、成人している大人の視点から言えば、「神の口から出る一つ一つの言」は、「神と自分と隣人とを愛することだ」と語っていることになります。★以上を一つにすれば、人が生きる時に必要なのは「神と自分と隣人」とから「愛される」ことであり、同時に、「神と自分と隣人」とを「愛する」ことである、となりそうです。人は「神の言」で生きると聞くと、抽象的ですが、具体的に考えますと、やはり「愛:αγαπη」が語られていることがわかるのです。
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