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自分が生きている現場で開始できる「平和を造り出す」働き

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★山上の説教の中で、主イェスはこう語られました。「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。」この主イェスの言葉は、大きな歴史的な視点で言えば、ユダヤ人と異邦人との「和解」という形で実現しました。★このことを使徒パウロが次のように語っています。(14)キリストはわたしたちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、ご自分の肉によって、(15)数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄したのである。それは、彼にあって、二つのものをひとりの新しい人に造りかえて平和をきたらせ、(16)十字架によって、二つのものを一つのからだとして神と和解させ、敵意を十字架にかけて滅ぼしてしまったのである。(17)それから彼は、こられた上で、遠く離れているあなたがたに平和を宣べ伝え、また近くにいる者たちにも平和を宣べ伝えられたのである。★読んでの通りですが、この「和解」の土台は、ユダヤ人も異邦人も共に「以前は遠く離れていたが、今ではキリスト・イエスにあって、キリストの血によって近いものとなった」ことです。このようにユダヤ人と異邦人との「和解」の土台には十字架で殺された「キリスト・イエス」による「贖罪」が両者に理解され受け取られる必要があるのです。★このことを、視点を変えて言えば、様々な意味で敵対する両者が「和解」した状態になることが神の国の実現です。とすれば、キリスト者には、自分が生きている現場で開始できる「和解」のための働きがあります。それは「敵意を捨てる」ことです。困難を伴います。しかし、相手を赦す事が出来るのは赦された者だけなのです。
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