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地の塩、世の光

★箴言第13章の19節に次の言葉があります。「願いがかなえば、心は楽しい、愚かな者は悪を捨てることをきらう。」新改訳も新共同訳もほぼ同じです。★この箴言は、一読して何を意味するのか、即座には理解できない面があります。しかし、前半部分と後半部分とを繋げて、意味の通る文章を作り出すことを考え始めますと、一つの答えを見いだします。それはこうです。「願いがかなえば、心は楽しい。それ故、愚かな者は悪を捨てることをきらう。」いかがでしょうか。★このように解釈しますと、この箴言は、なぜ愚かな者が悪を捨てることをきらうのか、その理由を述べていることになります。ある悪しき願いをかなえようとして、事を計画します。計画通りことは進み、見事にその計画が実現します。もちろん、願いがかなったわけですから、心は楽しみます。一般で言う「悪の味を占める」という体験です。★このように考えますと、「願いがかなえば、心は楽しい」という体験は、人を善の道にも、悪の道にも運ぶ力となり得ることがわかります。この意味で言いますと、「願いがかなう体験」を正しい意味で習慣づけるか、悪い意味で習慣づけるかが知恵となります。★もちろん、私たちは、正しい意味で習慣づけすることを決断します。私たちは実行可能な「小さな正義」を計画しましょう。それを実行し、計画の実現を味わい、心を楽しませましょう。大それた計画でなくてよいのです、ごくごく小さくても、塩は塩として、光は光として、世にあって責任を果たせるのです。
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