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宣教の働きをやめない

★使徒パウロは、エペソ書の中で異邦人即ち真の神を知らない人間の歩みを次のように表現している。「あなたがたは今後、異邦人がむなしい心で歩いているように歩いてはならない。彼らの知力は暗くなり、その内なる無知と心の硬化とにより、神のいのちから遠く離れ、自ら無感覚になって、ほしいままにあらゆる不潔な行いをして、放縦に身をゆだねている。」★異邦人である日本人の一人として心地よい文章ではない。思いを静めて、パウロのこの言葉に耳を傾けていれば、「むなしい心」の内実とは、自らの持つ「知力が暗くなり」結果的に「神のいのちから遠く離れ」ているという事実にある。同時に、具体的な現象面は、この本質的な事実の現れであるとなる。★続いてパウロはキリスト者に向けてこう語る。「あなたがたは、そのようにキリストに学んだのではなかった。あなたがたはたしかに彼に聞き、彼にあって教えられて、イエスにある真理をそのまま学んだはずである。すなわち、あなたがたは、以前の生活に属する、情欲に迷って滅び行く古き人を脱ぎ捨て、心の深みまで新たにされて、真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである。」★この言葉の中心点は「古き人を脱ぎ捨て」、「新しき人を着る」ことである。そしてそのことを可能にするのは「心の深みまで新たにされ」るというこの点にある。そして恐らく、心の深みまで新たにされることの出発点は、自らの「知力」の再生である。その再生された知力をもってキリスト・イエスのみ声を聞くことから全てが始る。時が良くても悪くても、宣教の働きをやめるわけにはいかない。
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