牧師のページ

“絆”という言葉を突き詰めれば

★マナの出来事に関する記事にこうあります。[16]主が命じられるのはこうである、『あなたがたは、おのおのその食べるところに従ってそれを集め、あなたがたの人数に従って、ひとり一オメルずつ、おのおのその天幕におるもののためにそれを取りなさい』と」。[17]イスラエルの人々はそのようにして、ある者は多く、ある者は少なく集めた。[18]しかし、オメルでそれを計ってみると、多く集めた者にも余らず、少なく集めた者にも不足しなかった。おのおのその食べるところに従って集めていた。★大きく考えます。人間が一つの欲求を満足させる時、たった一人で生きているのであれば問題にならないことでも、別の人格と共に生きる時には、それが問題になります。例えば、パン一つに、人間が三人であれば、三人の欲求を満たすためには、三人のそれぞれが、欲求の充足をコントロールしなければなりません。この時、誰か一人でも、一つのパンを全部自分で食べたいと考え、それを実行するなら、たちまち争いになります。★ところが、この問題解決の為に、人間が考え出した方法とは、人間の間に優劣をつけ、配分を不均等にしても文句を言わせないようにしたことです。乱暴に聞こえるかも知れませんが、この種の社会の仕組みは、世界中のあらゆる場所でものの見事に機能しています。★主なる神様の御心は、世界がこのような状態になることではなかった事が、先の聖句から明確にわかります。同時に、主なる神様から『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』という律法がなぜ人間に与えられているのか、その理由がよくわかります。
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