牧師のページ

信仰生活を前へと押し出してくれるもの

pcd07067
★ヘブル人への手紙第12章1,2節にこうあります。(01)こういうわけで、わたしたちは、このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから、いっさいの重荷と、からみつく罪とをかなぐり捨てて、わたしたちの参加すべき競走を、耐え忍んで走りぬこうではないか。(02)信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。彼は、自分の前におかれている喜びのゆえに、恥をもいとわないで十字架を忍び、神の御座の右に座するに至ったのである。
★この聖書箇所には、私たちキリスト者が自分自身の信仰生活を、前へと押し出すための二つの秘訣が記されています。キアスムス的に言えば、第一の秘訣は、もちろん「信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走る」ことであります。現実的には、日々主イェスに照準を当てるということでしょう。★第二の秘訣は、キリスト者である自分の周りには信仰の大先輩たちが「雲のように取り囲んでいる」という事実に気づくことです。ヘブル書の著者は、その大先輩たちをアベルから始めてエノク、ノア、アブラハムへと続け、最終的には、「‥あざけられ、むち打たれ、しばり上げられ、投獄されるほどのめに会った。‥石で打たれ、さいなまれ、のこぎりで引かれ」というようにローマ帝国の中で迫害されたキリスト者にまで至っています。そしてこの流れを受ければ、恐らく、まだ天に召されてはいませんが、直ぐ隣におられるキリスト者によっても力を与えられるということではないでしょうか。個々のキリスト者が持つ信仰の姿勢には力があるのです。
RapidWeaver Icon

Made in RapidWeaver