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キリスト者の歩みを導く御言葉

★詩篇には、信仰者が歩む上で直面する様々な戦いが語られています。それだけではなく、その戦いの中で信仰者が語った言葉も記されています。そのような言葉の一つがこれです。「若い人はどうしておのが道を清く保つことができるでしょうか。み言葉にしたがって、それを守るよりほかにありません。」★ここには「若い人」とありますが、必ずしも「若い」という修飾語が必要なわけではありません。「人はどうしておのが道を清く保つことができるでしょうか。み言葉にしたがって、それを守るよりほかにありません。」という言葉もまた真実です。★そのように理解して続きを読みますとこうあります。「わたしはあなたにむかって罪を犯すことのないように、心のうちにみ言葉をたくわえました。」この言葉の持つ迫力は「心のうちにみ言葉をたくわえました。」というこの言葉にあります。さらにこの詩人のことばを読みますとこうあります。「わたしはくちびるをもって、あなたの口から出るもろもろのおきてを言いあらわします。」★福音書を知る私たちは、即座に、悪魔と戦われた時の主イエスの言葉を思い起こします。「『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』と書いてある」。詩人と主イエスとの間には見事な整合性があります。★「御言葉を心の内にたくわえること。たくわえた御言葉を口に出して語ること。」この二つの実践が、たとえ困難の壁に直面しても、キリスト者を前に向かって歩ませる秘訣なのではないかと信じます。
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