牧師のページ

「急がば回れ」は有効?!

★現在渦中にあります新コロナウイルス感染症の問題は、私たち(人類)に対して様々な課題を突きつけています。その課題ついて考えますと、明確な一つの特徴に気づきます。その特徴とは、抽象的な表現ですが「危機的な状況の中で生起した問題の解決策は二律背反である」ということです。一般に「あちらを立てれば、こちらが立たず」であります。★目前の人命を優先するための解決策─接触を避けるための対策である都市封鎖等─は経済の停滞を招いてしまいます。また、私の推測ですが、この視点はPCR検査についても言えます。検査を多数実施すれば感染状況の把握が進み、その結果より的を絞った対応策が作成出来ます。しかし、現行法では軽症の感染者も全員入院することになり、医療崩壊に繋がります。★この「二律背反」の状況をよく考えてみますと、人間が「真綿の首絞め状態─ゆっくりと死に向かう状態」に置かれてしまっていることがわかります。医療崩壊は間違いなく人命に影響しますし、経済の停滞も確実に人命に影響します。★ここで「危機的な状況」の一側面を定義します。その定義は、本来であれば「ゆっくり」と進む全体状況が、「一気に、短期間で」進んでしまうということです。この定義から言えば、事態の進展を「遅らせる」という決断が有効なことが理解できます。★「二律背反」であることが変えられない中、特効薬等の解決策が開発されるまでの間、「わたし」に出来ること、それは「ゆっくり」取り組んで良いものは「ゆっくり」実施しましょう、となります。その結果、人の動きが少しでもゆっくりとなることを期待します。急がば回れ!でしょうか。
RapidWeaver Icon

Made in RapidWeaver