牧師のページ

今日一日を生きる


★今日は、ちょっと寄り道をしまして、宗教改革者の一人であるルターの著作から引用します。起点になっている言葉は、ルカによる福音書第23章42節に記されている次の言葉です。「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください。」★たとえ、皇帝、王、教皇、司教、地上で最も権力ある者、学識あるすべてがキリストに背いた時にも、神の霊を持ち、この世に彼(キリスト)を告白するはずのひと握りの人々を神は手もとに置かれて、ご自分のキリスト教会を保たれるであろう。弟子たちも主キリストと親族であった人々も共々、告白することも信じることもせず、恐れて否定し、彼(キリスト)のことで腹を立て、そこから逃げ去っても、犯罪人や殺人犯は出てきて、このキリストを告白し、彼(キリスト)について説教し、人は何を彼(キリスト)からつかみ、彼(キリスト)をどのように信頼すべきかを他の人々に教えるに違いない。なぜなら、私たちの主なる神様は、たとえ絞首台の泥棒であろうと処刑車に付けられた殺人犯であろうと、彼を告白する人々をキリストのそばに置かれないはずはないからである。★この言葉には、ルター特有のレトリックがあります。ただそのレトリックの主旨を理解しつつ、表現を変えて適用しますと、今日私たちに聞こえてくるのは、主イエスの次の言葉です。「○○○○よ、あなたはわたしを愛するか」。この主イエスの御声に向き合い、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです」と答えて、今日一日を歩むことです。一日の苦労は、その日一日だけで十分なのですから、この告白を持って、今日一日を生きましょう。
RapidWeaver Icon

Made in RapidWeaver