牧師のページ

キリスト教信仰の土台は、主イェスが「律法を全うされた」ことである

★今、私たちはローマ人への手紙を講解的に読んでいます。これは「総論」を形成するために必要なステップなのですが、このステップに対して人間の理解力が持つ逆接の壁が立ちはだかります。その逆接の壁とは、人間は全体を鳥瞰する視点(全体像)がないと、各論の意味が理解しにくいという壁です。★パウロは「救い」の論理を丁寧に順序立てて語っていますが、第2章に入り主題を「律法」としました。そうしますと、重要なことは「律法を全うする」という視点です。★そこで「律法を全うする」ことに関して主イェスが語られた言葉を聞きましょう。
(17)わたしが律法や預言者を廃するためにきた、と思ってはならない。廃するためではなく、成就するためにきたのである。
(18)よく言っておく。天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである。
(19)それだから、これらの最も小さいいましめの一つでも破り、またそうするように人に教えたりする者は、天国で最も小さい者と呼ばれるであろう。しかし、これをおこないまたそう教える者は、天国で大いなる者と呼ばれるであろう。
(20)わたしは言っておく。あなたがたの義が律法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、決して天国に、はいることはできない。
★ここでは20節が重要となります。パウロは第2章に入り「律法学者やパリサイ人の義にまさる義」を持つ異邦人を前提して論理を展開しているのです。
RapidWeaver Icon

Made in RapidWeaver