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「善悪を知る木」が啓示している事

sna-027
★創世記に登場する「善悪を知る木」について解説します。一般の書物の中で、「これはリンゴの木であった」と記されていたりしますが、創世記には、そのような記述はありません。★また、この木からその実を取って食べると「何が善で何が悪なのかを判断できる知恵(力)が与えられるのだ」と解釈したくなりますが、それは正しい解釈ではありません。★この言葉は文脈的に丁寧に解釈する必要があります。創世記の記述によれば、「主なる神」が「人」に対して、この「善悪を知る木」から「取って食べてはならない」と(契約関係の中で)命令されたのです。ですから「人」は、この「主なる神」の「命令(契約)に従うことが“善”」であり、この「命令(契約)に従わないことが“悪”」なのだと判断するはずです。つまり、大きく言いますが「善悪を知る木」とは「主なる神の口から出る言葉」に従えば「善」であり、従わなければ「悪」ということを「人」が「知る」ための「木」ということです。★このことをご理解いただけるなら、この考え方は、旧新両約聖書を通じて一貫していることです。★次の主イェスの言葉を思い起こします。①『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』と書いてある。②「わたしが律法や預言者を廃するためにきた、と思ってはならない。廃するためではなく、成就するためにきたのである。よく言っておく。天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである。★「主なる神の口から出る言葉」は「普遍的に絶対」なのです。
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