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主よ、律法を守らせてください

★先ず最初に、箴言に記された知恵の言葉です。「わが子よ、悪者があなたを誘っても、それに従ってはならない。彼らがあなたに向かって、『一緒に来なさい。われわれは待ち伏せして、人の血を流し、罪のない者を、ゆえなく伏してねらい、陰府のように、彼らを生きたままで、のみ尽し、健やかな者を、墓に下る者のようにしよう。われわれは、さまざまの尊い貨財を得、奪い取った物で、われわれの家を満たそう。あなたもわれわれの仲間に加わりなさい、われわれは共に一つの金袋を持とう』と言っても、わが子よ、彼らの仲間になってはならない、あなたの足をとどめて、彼らの道に行ってはならない。★この言葉の背後には、十戒の中の第六戒「あなたは殺してはならない。」と第七戒「あなたは盗んではならない。」があります。極めて具体的で分かりやすい十戒の具体的適用であります。★ここで、使徒パウロの言葉に耳を傾けるなら、人がこれらの戒めを破る時、同時に、第十戒「隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない(新共同訳)。」をも必ず破っています。★使徒パウロは正直に告白しています。この第十戒に直面した彼は、自分が到底十戒を守れない事に気付くわけです。大きく要点を言えば、十戒は、「欲する」という人間に与えられた機能が、既に正常に機能しなくなっていることを教えてくれるわけです。★「律法を守らねばならない」という位置から、「主よ、律法を守らせてください」という位置に転換することなく「律法による義」を生きる事は、負いきれない重荷です。そしていつしか必ず手を抜きます。★「主よ、律法を守らせてください」という位置に立ち、御霊によって日々新しく造り変えられていく信仰の戦いと正しく取り組みましょう。
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