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主の祈り①


★今日から有名な「主の祈り」を学びます。主イエスがこのように祈りなさいと教えてくださった祈りです。「天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。」★この祈りの中では、三つの言葉が確認されます。まずは「父よ」です。主イエスがここで用いられたヘブル語の言葉「アバ」は、幼児が父親に呼びかける時の言葉であると言われます。今の私たちで言えば、「パパ」とか「お父ちゃん」という呼びかけです。この呼びかけが意味しているのは、安心感と親近感です。心から安んじ、親しみを持ちつつ祈って良いのですよ、ということです。★次が、父を修飾する「われらの」という言葉です。読んでの通り、「わたしの」という一人称単数ではなく、一人称複数であります。このことは、家族の比喩で理解することができます。家族とは、ユニークな一人一人の共同体です。つまり、キリスト教信仰は、一方で「わたしの」という個人的な面を持ちつつ、他方「わたしたちの」という共同的な面を持つのです。キリスト教信仰は、本来的に、一人の人間が、単独で生きることを前提としていないのです。★そして最後に「御名があがめられますように」という言葉です。この言葉の原意は、「神が聖とされますように」という意味であると言われます。そこから、神が聖とされるとは「神が神とされる」ことであると説明され、最終的に、神が神とされるということは「本来受けるべき賛美・称賛が主なる神様に対して与えられることだ」となります。もっとも平易に言えば、私たちの口が「主なる神様は本当に素晴らしい!」と告白することを意味します。今、私たちも告白します。主なる神様は本当に、本当に素晴らしい!
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