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神の恵み

★使徒パウロは、装飾を加えず、福音(キリストにおける神の御業)そのものを伝えました。(03)わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、(04)そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、(05)ケパに現れ、次に、十二人に現れたことである。~6,7節省略~(08)そして最後に、いわば、月足らずに生れたようなわたしにも、現れたのである。★続いて、福音を受け取ったパウロ自身の応答行動が語られます。(09)実際わたしは、神の教会を迫害したのであるから、使徒たちの中でいちばん小さい者であって、使徒と呼ばれる値うちのない者である。(10)しかし、神の恵みによって、わたしは今日あるを得ているのである。そして、わたしに賜わった神の恵みはむだにならず、むしろ、わたしは彼らの中のだれよりも多く働いてきた。しかしそれは、わたし自身ではなく、わたしと共にあった神の恵みである。★この応答行動の語り方に注目すべき点があります。「神の恵みによって、わたしは今日あるを得ている」。「わたしに賜わった神の恵みはむだにならず」。「わたしは‥‥だれよりも多く働いてきた。それは‥‥神の恵みである。」。このように抽出することで明らかになりますように、「神の恵み」という視点がパウロの応答行動を貫いています。恐らく、「私は神の恵みによって生かされている」というこの自己理解こそが、パウロの言動を最終的に規定していると考えます。★「これほどまでに私は“神の恵み”を理解しているであろうか?」自問自答です。
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