牧師のページ

“心を悩ますな”との御声を聞いて

[01]悪をなす者のゆえに、心を悩ますな。
不義を行う者のゆえに、ねたみを起すな。
[07]主の前にもだし、耐え忍びて主を待ち望め。
おのが道を歩んで栄える者のゆえに、
悪いはかりごとを遂げる人のゆえに、心を悩ますな。

★ダビデの歌と記された詩篇第37篇から1節と7節だけを抜き出しました。両方の節に共通して「心を悩ますな」と語られています。この「心を悩ますな」とは、通常「悩んではいけない」と解釈されます。もちろんその解釈が間違っているわけではありません。★そのことをふまえて今朝考えますことは、「悩むこと」と「悩み続ける」こととの相違です。私の判断で言えば「悩むこと」は避けられません。「悩み」の原因になる事柄は、私たちの外側からやって来るからです。それに対して「悩み続ける」こととは、「悩み」の原因になる事柄に支配されている状態です。この「支配されている」という所が議論の焦点です。人間の意志の問題として考えれば、「悩み」の原因になる事柄を考え抜くことは必要ですが、「悩み」に「感情」を支配される必要はありません。★感情をコントロールすることの難しさを知らないわけではありませんが、「悩み」の原因になる事柄を考え抜く姿勢を積み上げることで、感情の嵐を静めることは可能です。
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