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主の祈り③


★「わたしたちの日ごとの食物を、きょうもお与えください。」主イエスが祈るように教えてくださった祈りに「日ごとの食物」が出てきました。主の祈りの構造で言えば、まず主なる神様の御名が崇められることが先で、次に、私たちにとって必要かつ重要な「日ごとの食物」の登場です。★この順序について言えば、後々主イエスが語られた次の言葉も同じです。「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。」★この順序はまた、悪魔に誘惑された時の主イエスの答えとも一致しています。「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである」。★更にここで、シドンのサレプタのやもめに対して預言者エリヤの語った言葉を思い起こすことができます。エリヤは彼女にこう言ったのです。「恐れるにはおよばない。行って、あなたが言ったとおりにしなさい。しかしまず、それでわたしのために小さいパンを、一つ作って持ってきなさい。その後、あなたと、あなたの子供のために作りなさい。」最後のパンを見ず知らずの人物に提供することが求められたのです。しかし、この言葉には続きがあります。「主が雨を地のおもてに降らす日まで、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない」とイスラエルの神、主が言われるからです。★これらの言葉から聞き取れる主なる神様からのメッセージはこうなります。誤解を恐れず大胆な表現で言わせてもらうならば、「後のことはすべて私が責任を持つから、私の言葉に信頼しなさい。」これはまさに、キリスト者の応答の歩みを支える、主なる神様からのメッセージです。
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