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「そのかた」と出会うことを喜びとする


★イエスがユダヤのベツレヘムでお生れになった時、東からきた博士たちがエルサレムに到着していました。この博士たちの目的はこれです。「わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました。」この言葉から推察されることは、この東の博士たちは一種の占星術に基づいた行動をしたのではないかということです。★博士たちはヘロデに仕えていた律法学者たちから「キリストはユダヤのベツレヘムに生まれる」と聞いて出発します。そうしますと、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまったのです。この記述が語ることは、いわゆる天空にある星の動きだけでは説明できないことは確かです。取り分け「その上にとどまった」という記述は、イメージで言えば、星から一条の光が、光の矢のように放たれ、幼子イエスの住む家の屋根に到達したかのようです。起きたことが何であれ、「わたしたちはあの星に導かれている」という博士たちの信仰が成就した瞬間です。それが証拠に、こう記されています。「彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。」★もちろん「非常な喜びにあふれた。」というこの言葉が示していますのは、「そのかたを拝みにきました。」という「そのかた」を遂に見つけたからです。この博士達の旅程がどれほどであったのかは、「東から」という言葉からは判断できないめ、推測があるだけです。しかし、それがどれほどの旅程であれ、「そのかた」と出会うことを喜びとする力が、それを果させたということは確かなのです。★「そのかた」と出会いたいという喜びが人生を導く、まさに神の国へ向かう私たちの姿です。
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