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「黄金律」に聞く

★今日は、主イェスの語られた「黄金律」と呼ばれる聖書箇所に聞きます。
(09)あなたがたのうちで、自分の子がパンを求めるのに、石を与える者があろうか。 (10)魚を求めるのに、へびを与える者があろうか。 (11)このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。 (12)だから(それと全く同様に)何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり預言者である。
★12節の主イェスの教えに対して「これは主イェス独自の教えではない」とか、古いラビ文献には「何事でも人々からしてほしくないと望むことは、人々にもそのことをするな」という教えもあるのだ、と言及されたりします。★主イェスは「律法であり預言者である」とも語っておられますから、分かり易い比喩を先に伝えた上で、既に存在したラビの教えを語られたとしても、私としては、主イェスの権威が何ら揺らぐことはありません。★引用の本旨に戻りますと「人々からしてほしいと望むことを、人々にもそのとおりにする」とは、私の考えでは「相手(隣人)の中に自分と同じ必要を見抜く」と言い換えられます。★相手から感謝してもらうことが目的ではなく、相手の必要を満たすことですから、私には「観察力」や「想像力」加えて「共感力」も必要になります。もちろん「そのとおりにする」という言葉にあるように「行動力」も必要です。★黄金律とは、先に語られている比喩と同様に「隣人の為に何もしないこと」を目指しているのではなく「隣人の為に良い何かをすること」を目指しているのです。
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