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人をさばくな


★「人をさばくな。自分がさばかれないためである。あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう。」今日は隣人との関係で、この言葉を聞き取りたいと思います。★隣人との関係でこの「さばく」という言葉を考える場合、主イエスが意図しておられたのはおそらく、「交わりの破壊」という視点だと考えます。そして、この交わりの破壊という視点を考える場合、もっとも分かりやすいのは、批判しあう人間関係を思い起こすことです。★このような場合、双方とも物事を冷静に考え、論理的に結論を導くという道筋は放棄されてしまいます。目に映る相手のどのような事実も、歪曲されて解釈されます。加えてその解釈は、自分自身を益々感情的に不愉快にするような解釈となります。たとえ外側から、論理的に、問題解決のための正しい道筋を示されたとしても、感情が受け入れないからという理由で、相互に歩み寄るとか、相互に理解し合うという態度は生まれてきません。このような関係になっている状態は、まさに、主イエスの言葉を適用すれば「あなたが相手をさばくそのさばきで、相手から自分もさばかれ、あなたが相手を量るために用いるそのはかりで、相手から自分も量り与えられる。」という状態です。★さらに一言付け加えれば、表面上このような状況があからさまに生まれ出ているというよりは、心の二面性とでも呼ぶように、双方の内的な心の状態がこのようになっている場合、症状としてはより重いと言えます。★解決のための一歩は、「さばくことを止める」ことに尽きますが、「助けてください!」と主に祈ることがスタートです。
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