クリスマスの時に私たちの心が向かうべき方向は「永遠」
23/12/18 00:00
★文脈に従って聴き取るという基本に立ちつつ、伝道の書を読み解くのは、時に難しい箇所があります。そうではありますが、箴言のように考え、一部を切り取って読む時、そこには、思考の種になる主題が多くちりばめられています。★私としては、3章11節がその典型ですが、次のように記されています。「神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。」この11節の真ん中の言葉に聞きますと、私たちの心は「永遠を思う思い」を持っていることがわかります。そしてここからが考え所です。★聖書を読めば明らかですが、主なる神様は、十戒に代表されるように、私たちに対して「今この時、人間は、如何に生きるべきなのか」という律法を与えられました。ですから、これらの律法の下で私たちの心の思いが働く時制は「今この時」です。★これに対して、主なる神様は、私たちの心に「永遠を思う思いを授けられた」わけですから、「永遠に関係する言葉」をも与えてくださるはずです。★ヨハネは「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」と記しました。これは「永遠に関係する言葉」です。ですから「神のひとり子」が与えられたクリスマスの時に私たちの心が向かうべき方向は「永遠」であり「永遠の命」なのです。