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人をさばくな

★今朝は「さばく」ということを考えたいと思います。まずは、主イェスの語られた次の言葉です。
[01]人をさばくな。自分がさばかれないためである。
[02]あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう。
★この言葉が伝えているのは、相手を「さばく」ために自分が用いるその物差し(規準)で自分も「さばかれる」ということです。ここで大変興味深いのは、「誰に」さばかれるのか、主イェスによって、その主語が語られていないことです。★そこで、人間相互の「さばき合い」に適用して考えることにします。まずは、わかりやすい適用です。お互いに相手の非をあげつらい、罵り合っている姿を想定することができます。まさに、同じ規準で相手をはかる様子が手に取るようにわかります。★次は、通常の表現で言う「教育的な視点から出た指摘」です。相手のことを思って提言するのですが、下手をすると「単なる批判」と受け取られ、気まずい関係に至ります。主たる原因は、自分の欠点を欠点のある相手から指摘されることには納得がいかない、という思いです。★それなら「教育的な視点から出た指摘」は不可能なのかと言いますと、現実では可能になっています。どうも秘訣があるようです。秘訣の原則は、「さばく」のではなく「事実と結果を提示し、対策を共に考える」というアプローチです。「否定」を伝えなくても、解決策は見出せるのです。
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