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天の父にとって、それは自明なことである


★「それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな。命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。」キリスト者であれば知らない人はいないと思えるほど有名な、主イエスのお言葉です。★「それだから」という語りだしは、これから語る言葉が、神を主人とし、富を主人の位置に置かないと決断したキリスト者に向けた言葉であることを示します。つまり、「それだから、前もって、あなたがたに言っておく」と読めます。当然のことですが、主イエスは、富を主人の位置に置かないと決断したキリスト者が、必ずや、思いわずらいに至ることをご存知だったのです。思いわずらう理由は簡単です。現実的に言えば、「命」や「からだ」が、お金(富)によって手に入れる食物や飲み物、そして衣服によって支えられているからです。そこで主イエスは語られました。「命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。」★この主イエスの言葉は、どう聞き取りましょうか。私としては今日、言葉を補って次のように読むことにします。主イエスの論理はこうです。「お金によって手に入れる食物や着物があなたがたの命やからだを支えるとはいえ、あなたがたの命そのものや、からだそのものの方が、はるかにまさって重要だということは、あなたがたの天の父にとっては自明なことではないか。だから思いわずらうには及ばない。」いかがでしょうか。長々と説明していますが、わたしたちの命やからだが、何よりも重要であることを、天の父はちゃんとご存知なのです。
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