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創造主と人間とは契約関係で結びついている

★東京基督神学校で、私は聖書の啓示を理解するための視点として「創造主と人間とは契約関係で結びついている」ということを学びました。★今聴き取っていますローマ人への手紙を読み進みますと第5章12節で次の言葉を読むことになります。
(12)このようなわけで、ひとりの人によって、罪がこの世にはいり、また罪によって死がはいってきたように、こうして、すべての人が罪を犯したので、死が全人類にはいり込んだのである。
★パウロもまた「創造主と人間とは契約関係で結びついている」との理解を持っていましたから、パウロがその「契約的視点」でこの12節を語っていると解釈します。そうしますと、このパウロの言葉は次のように読み取ることになります。「このようなわけで、ひとりの人(アダム)によって、罪がこの世にはいり、また罪によって死がはいってきたように、こうして、すべての人が(アダムにおいて)罪を犯したので、死が全人類にはいり込んだのである。」★このように聞き取る根拠は、創世記第2章16,17節の内容─(16)主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。(17)しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」─を「創造主と人類の代表であったアダム」との間で結ばれた「アダム契約」と解釈するからです。★パウロはこの「最初のアダム」を「きたるべき者の型」と呼び、主イェスが「最後のアダム」なのだと語ります。「最後のアダム」が成し遂げたことが「全人類の代表」としての「業」であったことを信じる時、「最初のアダム」がもたらした「死」からの解放と「永遠の命」が与えられます。
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