共感力
27/04/14 00:00
★申命記第23章に次のような律法規定があります。[24]あなたが隣人のぶどう畑にはいる時、そのぶどうを心にまかせて飽きるほど食べてもよい。しかし、あなたの器の中に取り入れてはならない。[25]あなたが隣人の麦畑にはいる時、手でその穂を摘んで食べてもよい。しかし、あなたの隣人の麦畑にかまを入れてはならない。★続いて、第24章19節以降に次の律法規定があります。[19]あなたが畑で穀物を刈る時、もしその一束を畑におき忘れたならば、それを取りに引き返してはならない。それは寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。そうすればあなたの神、主はすべてあなたがする事において、あなたを祝福されるであろう。[20]あなたがオリブの実をうち落すときは、ふたたびその枝を捜してはならない。それを寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。[21]またぶどう畑のぶどうを摘み取るときは、その残ったものを、ふたたび捜してはならない。それを寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。★これらの規定をイスラエルの民の心に落とすための言葉がこれです。[22]あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったことを記憶しなければならない。それでわたしはあなたにこの事をせよと命じるのである。★これは「食べるために苦労した者は、同じ苦労の中にいる隣人の必要に気づき、その必要を満たすために生きよ」ということです。しかし、この律法規定を命ぜられたのはエジプトを脱出した本人たちではなく、その子孫です。ですから、この律法規定は、「共感力」を働かせて原点を継承せよ、という暗黙の了解があるのです。愛の律法の継承には「共感力」が必要なのです。