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書き加えても取り除いてもいけない神の言葉

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命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない(マタイ7:14)。マタイによる福音書に記された主イェスの言葉です。ルターが前半の言葉を受けて、次のように語っています。★キリスト者とは、狭い山道を行くような、いや、剃刀(ひげそり)の刃の上を行くような厳しい人生を送るものである。☆この世には、私たちの周りに大きな口をあいて絶え間なく噛みつこうとしている悪魔がいて、焦燥や絶望や、神に対する不平ヘと私たちを陥れようとする。☆さらに、この世は私たちに敵対して立ち、私たちが天国ヘ行こうとするのを妨げる。私たちは肉を肩にしょいこんでいるので、四方八方から攻め立てられているのである。☆また、この道自体が非常に狭いから、もし危険や障害物がなかったとしても、どっちみち苦渋に満ちているのである。しかし、私たちはそこを何とかして通り抜けなければならない。さもなければ、この世と悪魔の仲間にされてしまうからである。☆それゆえにこう考え、心を決めるがよい。キリスト者でありたいのならば、狭い道は狭いままにしておきなさい。何をしても別のようにはならないのだがら、道を広げようなどとはしないことだ。★「道を広げようなどとはしないことだ」というルターの言葉を受けて後半の言葉を考えます。そうしますと「それを見いだす者が少ない」からといって、少しでも「見いだしやすい」ように「命にいたる門や道」に手を加えたくなるかもしれませんが、それは絶対にしてはならないことなのです。
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