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「性」の問題が指し示す事柄

★箴言の第7章は、こう始まっています。(1)わが子よ、わたしの言葉を守り、わたしの戒めをあなたの心にたくわえよ。(2)わたしの戒めを守って命を得よ、わたしの教を守ること、ひとみを守るようにせよ。(3)これをあなたの指にむすび、これをあなたの心の碑にしるせ。(4)知恵に向かって、「あなたはわが姉妹だ」と言い、悟りに向かっては、あなたの友と呼べ。(5)そうすれば、これはあなたを守って遊女に迷わせず、言葉巧みな、みだらな女に近づかせない。読んでの通り、第7章の主題は、箴言の言葉をそのまま用いて語れば、「思慮のない若い者、知恵のない若者」を「言葉巧みな、みだらな女」から守る、と言えます。★第5章から始まった「性」の問題が、なぜ「知恵」と係わるのかを問えば、その答えは、「性」の領域にも秩序(倫理)があり、恐らく、その根拠は創造の秩序に起因するからです。★聖書の啓示を真剣に受け止めるならば、おおよそ、人間が持つ「法(法則)」の概念の全ては、被造物である人間が「神のかたち」に創造されていることに起因しています。ですから、物と物の間に成り立つ法(法則)から始まって、人と人との間に成り立つ法(倫理)、ひいては私たち人間と創造主なる神様の間に成り立つ法(律法)を、「神のかたち」の内に内在する理性をもって研究することが知恵となります。★被造物である人間に与えられている理性を、その本来の目的に従って正しく用いるとすれば、「性」の領域に存在する創造の秩序を破壊することを回避するのは当然であります。この視点で言えば、創造主なる神様を認めない人間が、究極滅びを招くのは当然の帰結と言えるのです。
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