“ペンテコステ”が示す意味
20/05/18 00:00
★今日は教会暦で言いますと「ペンテコステ(五旬節)」と呼ばれる日です。この呼び名とは別に、この日に起きた出来事に由来して「聖霊降臨日」と呼ばれます。★「ペンテコステ(五旬節)」とは本来何の日かと言いますと、旧約聖書の律法は「過越しの祭」の翌日から始まる「種入れぬパンの祭」の二日目から数えて50日目(五つの旬)を「七週の祭」と定めていました。「ペンテコステ」とはこの「七週の祭」の日なのです。★「七週の祭」が持つ意味は何かと言えば、大麦の収穫が終わり、続いて小麦の収穫が開始出来ることを主なる神様に感謝する祭です。ですから、この祭は「刈り入れの祭」とも呼ばれます。★ここからがこのコラムの主旨です。このような意味を持つ「ペンテコステ」の日に、主なる神様が、主イエスによって語られた約束に基づく「聖霊」を主イエスの弟子たちの上に「降臨させた」のです。そうしますと、この祭の意味(文脈)に沿って解釈すれば、「主なる神様は、聖霊を受けた主イエスの弟子達を用いて、収穫する働きを開始されたのだ」と解釈できます。この言葉の「収穫する」は比喩です。その意味は─主イエスが宣教開始時に語られた言葉に従えば─「神の国の民を集める」となります。★新約聖書の記述を中心に考えて「聖霊降臨日」は「キリスト教会の誕生の日」と言えますが、当然、私たちは旧約聖書の記述を含めます。そうしますと、「聖霊降臨日」は「終りの時」に行われる最終段階の収穫の開始です。その日以来、主なる神様は「終りの日」に向けて、聖霊を通して「神の国の民を集める」働きを継続しておられます。そして、全てのキリスト教会はこの働きを担っています。