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天の父の養い


★今日は次の言葉を考えます。「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。」★ここで「空の鳥は、どのようにして(how)養われているのか?」という問いを考えてみましょう。これに対する答えは、鳥が木の実や小さな虫達を食べているから、と答えることになります。この答えは、生物科学的な視点からの答えと言えます。★これに対して、それでは「天の父は彼らを養っていて下さる。」という主イエスのこの言葉は一体どのような視点からの答えなのでしょうか?キリスト者であれば、恐らく、「信仰の視点から」と答えることと思います。もう少し詳しく言いますと、創造者であられる主なる神様は、被造物である鳥の命を心にかけて下さり、その命を支えて下さるという視点です。★この信仰的な視点は、一般的な言葉で言いますと、「何故(why)、空の鳥は生きているのか?」という問いに対する答えであります。そして、この答えは、生物科学的な答えの対極にあります形而上学、すなわち哲学で言う、存在論からの答えであります。★このことからもわかりますように、もし仮に人間が哲学的(信仰的)な思索(why)を放棄してしまうと、残された思索は生物科学的な思索(how)だけとなり、いわゆる、生物は複雑な機械に過ぎないという決定論的な思索だけが支配的な世界になってしまいます。キリスト者は、聖書の啓示を受け入れることを通して、この危険を回避し、同時に、「何故(why)」の世界に対する答えを得ているのです。キリスト者は、このことを大いに喜びましょう。
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