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第6回日本伝道会議に参加して

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★今回の第6回日本伝道会議に出席した感触をご報告致します。主題講演を担当されたクリストファー・ライト師は、現代の福音主義に立つ教会が持つべき(必然の「べき」と私は解釈します。)宣教についての考え方やその考え方を実践に移す場合の基準となる考え方を明確に語って下さいました。★福音主義の中では現在「物語神学」という神学的アプローチに光が当たっており、私自身は言葉としてだけ知っていたのですが、ライト師の講演の内容は、明らかに、この視点で語られていると感じました。さらには「オープン神観(仮称)」なる考え方が福音主義陣営の中でも採用されつつあり、具体的な内容の理解と消化が求められていることも分かりました。★1986年に副牧師として就任して以来、私自身は、東京基督神学校で学んだ、創世記(旧約聖書)から黙示録(新約聖書)までを貫くのは「創造主なる神」と「人間を含む被造世界」が契約関係で結びついているという「契約神学」を土台として、コツコツと聖書を読んできました。その結果、聖書には、「創造」から「創造の完成(再創造)としての神の国」の到来に至る、という大きな歴史的な枠組みがあり、その大きな枠組みの中に、伝道(福音)と社会的責任(被造世界に対する管理責任)を考えるという二つの焦点があることを聞き取って来ました。★この30年かけての聞き取りは、「物語神学」そのものとは異なりますが、「物語神学」が視野に納めている聖書の啓示内容の理解と大変類似していると感じました。もちろん全く同じではありませんが。その意味では、聖書の啓示内容を誤りなく聞き取るためには、神学的な表現は別として、コツコツと忠実に聖書を読み重ねて行くことだと思わされました。
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