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主の祈り②


★今日は、主の祈りの中の次の祈りです。「御国がきますように。みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。」★既にご存知かも知れませんが、主イエスが「御国」あるいは「天国」や「神の国」という言葉を使われた時、文脈によって、意味が二つに分かれます。逆に言いますと、「御国」という言葉には、二重の意味があるのです。第一は、主イエスの再臨によって到来するであろう「新天新地」を意味します。これは旧約聖書全体に語られ、ヨハネの黙示録においても確認できることです。第二は、神の国の本質である「神の支配」のことです。つまり、神の支配が及んでいるところが神の国ですから、この本質である神の支配のことを意味します。★そうしますと、主イエスが祈るように教えてくださった祈りは、二重の祈願になっています。第一の祈願は、文字通り、神の支配が完全に行き届いた、新天新地が到来しますようにという祈願です。第二の祈願は、その新天新地の到来を待つ間、私たちの生きている今のこの現実の中に、御国(神の支配)が来ますように、という祈りです。そして、今の私たちに臨んで欲しい神の支配(御国)とは、主なる神様がいらっしゃる場(天)で行われているのと同質のご支配が、今、私たちが生きている、この地上(地)においても行われる事です。★私たちキリスト者は、主イエスの到来によって神の支配は既に始ったのだとまず信じます。そして、やがて到来するであろう神の国を目指して、今この時を生きるのです。
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