牧師のページ

今の時代を生きる私たちキリスト者の祈り


★昨日、牧会塾主催による丸山忠孝先生の講演会に出席しました。その講演の前置きの中で、著名な評論家の言葉を引用されました。★大変興味深い言葉でしたが、私の聴き取りました言葉で言いますと、次のような内容でした。日本は、仏教であれキリスト教であれ、外来宗教を日本的に変容させたうえで受容する。日本的に変容させる要点は五つある。第一は「超越性の排除」。第二は「抽象的要素(神学的・哲学的要素)の除外」。第三は「全体性(システム)の解体と実践的要素(有用性)のみの採用」。第四は「彼岸性を此岸制へと転換」。第五は「排他性(不寛容さ)の除去ないしは軽減」。★知的にはある程度客観的である評論家の目から見て、日本文化の中に定着しているキリスト教の要素を、見事に言い当てていると感心しました(自分の不勉強さの暴露でもありますが‥)。★「超越性の排除」ということで言えば、内在性が強調されるということであります。今で言えば、「千の風になって」という詩が、親しい人の死を受け止めるための詩として人気があることに示されています。「抽象的要素の除外」と「全体性の解体と実践的要素のみの採用」という二つを合わせて言いますと、極端な例かもしれませんが、平然と十字架がアクセサリーとして用いられていることに見られます。★もしも「救済、三位一体、完全に人間であり同時に完全に神でもあるイエス、イエスの復活、神の選び、神の国等」の言葉が、キリスト教会の礼拝説教からすらも排除されるとしたら、そこに残るものはもはやキリスト教ではないことは明らかです。私たちの祈りはまさに「同胞の全てに、霊的に開いた目と聴く耳をお与えください!」です。
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